再生砕石(RC:リサイクルクラッシャーラン)とは、コンクリートの建物や構造物の解体等から発生するコンクリート塊を破砕・選別し、さらにふるい分けして得られる一定の形状、品質を持った建設資材を言います。
平成12年に建設リサイクル法が施行され、コンクリート塊は特定建設資材としてリサイクルが義務付けられ、現在では実に95%以上が、主に再生砕石としてリサイクルされています。
東京都内でも、解体工事等から年間約350万tのコンクリート塊が発生しており、これは都内 から発生する全産業廃棄物の約14%を占めていますが、このうち99%以上が再生砕石等として リサイクルされています。
再生砕石は、多くが道路の路盤材や擁壁の裏込め材等の建設資材として利用されており、近年では、さらに天然の砂利や砕石の代わりに、新たなコンクリートの骨材として利用する動きも 進んでいます。
このように、再生砕石の利用は、循環型社会の形成に寄与するとして、特に国や地方自治体では、公共工事等で再生砕石を積極的に使用することを推進しています。
ただし、原料となるコンクリート塊の発生や、製造された再生砕石の利用は、建設工事の時期等に大きく依存するため、再生砕石の需給関係は常に変動しています。
また、長距離の輸送は運搬コストがかかることから、工事現場の近くに再生砕石の供給元が あることが求められます。
このため、コンクリート塊の処分業者の多くは、都市近郊に1,000t /日程度以上の大型の処理施設を設け、さらに出荷調整のため多量の再生砕石のストックヤードを有しているのが特徴です。