「東京都優良性基準適合認定制度」は、東京都が平成21年に全国で初めて創設した、産業廃棄物処理業者の適正処理や資源化の取り組みに対する評価、認定制度です。

この制度は、処理業者の取り組みについて、第三者機関が、ⅰ)法の遵守状況に関する「遵法性」、ⅱ)事業運営に関する「安定性」、そしてⅲ)環境に配慮した「先進的な取組」の視点から公平かつ客観的に評価する仕組みであり、現在、評価機関として公益財団法人東京都環境公社が指定されています。

類似の認定制度としては、以前この欄でも紹介した国の「優良産廃処理業者認定制度」がありますが、東京都の制度は、国の制度に比べて、評価項目が広範囲にわたっており、排出事業者が処理業者を選択する際により参考となる仕組みとなっています。
認定は、各処理業者の事業内容や取り組みの状況に応じて、業界の中核的役割を担う優良事業者である「産廃プロフェッショナル」と、さらにトップランナー的な役割を担う「産廃エキスパート」の2つに区分されています。

東京都では、現在、産業廃棄物収集運搬業者は約2万業者、処分業者は約340業者いますが、このうち本制度で認定を取得しているのは、収集運搬業者で約260業者(1.3%)、処分業者で約110業者(32%)と限られています。

大谷清運(株)は、収集運搬業、処分業ともに、すでに産廃エキスパートの認定を受けていますが、本年(令和6年)4月には定期的な審査を経て、認定が更新されました。

東京都は、排出事業者が認定業者を選択することにより、「自身の“目”でのみならず第三者の“目”で確認されているという“安心感”を得ることができる」として本制度の積極的な活用を推奨しています。