東京都内からどのような産業廃棄物が排出されているのでしょうか。また、全国の状況と比較してどのような特徴があるのでしょうか。 東京都や国の統計から見てみましょう。
都内からは、年間(令和4年度)2,674万トンの産業廃棄物が排出され、これはわが国の産業廃棄物の排出量3憶7,022万トンの約7%にあたります。
次に、どのような業種から排出されているかを見ると、上下水道業や電気・ガス・熱供給業の公共事業関連が1,458万トン、全体の54%と半分以上を占めており、その多くが下水処理場から排出される水処理汚泥と考えられます。
わが国全体でも、上下水道業や電気・ガス・熱供給業からの産業廃棄物が27%を占め、最も多くなっています。
都内では、次いで多いのが建設業の39%で、上下水道業や電気・ガス・熱供給業に建設業を合わせると実に全体の90%以上の産業廃棄物が排出されており、都市インフラ関連の排出量が突出しているのが分かります。
また、わが国全体を見ると、農林畜産業から排出される産業廃棄物(ほとんどが動物のふん尿)が22%と大きな割合を占めていますが、都内ではわずか0.2%となっています。
さらに、製造業から排出される産業廃棄物の割合が全国では約25%を占めていますが、都内では、4%と少ないのも特徴といえます。
ちなみに、大谷清運㈱が主に取り扱っている廃プラスチック類や金属くずの排出割合は、都内の 産業廃棄物のうち2%に満たない量となっています。