6月も下旬になると、あっという間に今年も半分が過ぎようとしていますね。
6月30日には、「夏越の祓(なごしのはらえ)」という行事あります。これは、上半期のあいだにたまった疲れや厄、知らず知らずの穢れ(けがれ)を祓い、残り半年を元気に過ごせるよう願うものです。
神社の境内には「茅の輪(ちのわ)」と呼ばれる大きな輪が設置され、それを「左・右・左」と順にくぐるのが定番スタイル。リズムよくくぐることで、心も体もスッキリした気持ちになれます。
全国で有名なのは
● 下鴨神社(賀茂御祖神社)(京都府)
京都の夏越の祓といえばここ。大きな茅の輪が設けられ、「水無月の祓(みなづきのはらえ)」として知られます。
● 大阪:住吉大社
多くの人が訪れる大阪の有名神社。6月下旬に「夏越大祓」があり、全国から参拝者が集まります。
● 神奈川:鶴岡八幡宮(鎌倉)
古都鎌倉の代表的神社。観光客も多く訪れる人気の場所。
都内でもさまざまな神社で夏越の祓を体験できます。
● 明治神宮(渋谷区)
6月30日に正式な神事があり、静かな雰囲気の中で茅の輪くぐりが行えます。
地域に根ざした神社でも気軽に参加できます。
● 素盞雄神社(荒川区)
スサノオノミコトを祀る神社らしく、厄除けに力を入れた大祓が有名です。
● 居木神社(品川区)
地域に根差した神社で、夏越の大祓では参列者全員で大祓詞を奏上し、茅の輪くぐりを行います。
●瀧野川八幡神社(北区)
毎年6月30日に夏越大祓を実施。茅の輪くぐりを通じて無病息災を祈願します。
紙でできた「人形(ひとがた)」に自分の名前を書いて息を吹きかけ、それを神社に納めて厄を祓う「形代(かたしろ)祓い」も人気です。最近では郵送対応してくれる神社も増えていますので、お参りが難しい方でも気軽に参加できるようになっています。
日々の忙しさの中で少し立ち止まり、心身を整えるきっかけになるかもしれませんね。
お時間があれば、ぜひ近くの神社をのぞいてみてください。
それでは、これから本格的な夏に向かいます。どうぞ体調にお気をつけてお過ごしください。