2001年に施行された「資源有効利用促進法」では、小型充電式電池や同電池を使用する製品の製造業者及び輸入業者に対し、使用済み電池を回収してリサイクルすることが義務づけられました。
JBRC(Japan Portable Rechargeable Battery Recycling Center)は、これらの事業者を構成会員とし、会員が製造や輸入した小型充電式電池の回収、リサイクルを共同で行う団体として、2004年4月に設立されました。
JBRCでは、登録された協力店、協力自治体、協力排出事業者等から、小型充電式電池を回収し、リサイクルを行っています。
特に、最近では、小型充電式電池の中でも、ごみに紛れたリチウムイオン電池に起因する廃棄物処理施設等の火災事故が大きな社会問題となっており、JBRCは、わが国のリチウムイオン電池の回収、リサイクルの仕組みにおける中核として重要度を増しています。
一方で、JBRCの仕組みでは、会員が製造や輸入した電池で、破損等がなく、また原則として使用製品から取り外された電池に限って回収するとされていますが、製品の中には、使用電池の情報が不足し、また電池を取り外しにくい製品が多いのも現状です。
このため、リチウムイオン電池が普及し、様々な機器等で広く使用されている今日では、使用済み電池を、特に一般消費者から、この仕組みですべて回収するのは難しいとの指摘もされています。
JBRCとリチウムイオン電池
2025年02月28日
コラム