最近、児童文学が注目されているのはご存知でしょうか?児童文学と聞くと、子どものためのものと思われる方が多いのではないかと思います。児童文学とは、その名の通り児童を対象に創作された文学作品ではありますが、その中には大人でも楽しめる要素が多くあります。
児童文学というと『フランダースの犬』や『赤毛のアン』をはじめとした名作や青い鳥文庫を連想されるかもしれません。戦前に書かれた作品の中には、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』や宮沢賢治の『注文の多い料理店』、江戸川乱歩の『怪人二十面相』など、聞いたことのある作品があるのではないかと思います。他にも『ハリー・ポッター』や『ロード・オブ・ザ・リング』など、映画化されて大人気となった作品の原作が児童文学であることに驚いた方もいるのではないでしょうか。
そうした文学作品を見かけたり、昔読んだ本を思い出した際には、是非手にとってみてください。児童文学が気になった方は、上野にある「国際子ども図書館」を訪ねてみても良いかもしれません。子どもの頃に読んでいた本を大人になってから読んでみると、子どもの頃とは違う見方ができ、昔とは全く違う感想を抱くことで、新たな発見や面白さを感じられる機会にもなるかと思います。
私のおすすめ
桑原三郎、千葉俊二編 『日本児童文学名作集』(上・下) 岩波書店
児童文学を築いてきた時代の作品集
佐野洋子 『100万回生きたねこ』 講談社
多くの人が聞いたこと のある人気の絵本
宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 角川書店
児童文学といえば定番の作品
ショーン・タン 『アライバル』 河出書房新社
大人も子どもも楽しめる文字のない絵本
エドワード・ゴーリー作の絵本
大人だからこそ理解できてしまうこともある心理的なホラーやブラックユーモアが溢れる作品
出典:紀伊國屋書店ウェブストア https://www.kinokuniya.co.jp/