わが国では、どのくらいの産業廃棄物が排出されているのでしょうか?
先日、国が公表したデータ(令和元年度)によれば、3億8,596万トンと年間4億トン近い産業廃棄物が排出されています。
これは、私たちの日常生活などから排出される一般廃棄物4,274万トンの約9倍の量となります。
それでは、どのような種類の産業廃棄物が多く排出されているのでしょうか。
排出量が最も多いのは「汚泥」で1億7,084万トン、産業廃棄物全体の約44%、次いで「動物のふん尿」が8,079万トン、約21%、「がれき類」が5,893万トン、約15%となっています。
汚泥は主に上下水道の処理場などから、動物のふん尿は農林畜産業から、がれき類は建設業から排出されています。
また、オフィスや商店、製造工場、建設工事などから「廃プラスチック類」が754万トン排出されています。
産業廃棄物全体に占める割合は2%程度ですが、プラスチックに関しては、製品の製造や使用のあり方から排出抑制やリサイクルの促進まで、ライフサイクル全般を対象とする「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が本年4月から施行されます。
今後の廃プラスチック類の排出量やリサイクルの動向が注目されるところです。