サーキュラーエコノミー(CE:Circular Economy)とは、持続可能な社会の形成に向けて、主にヨーロッパ(EU)を中心に提案されている社会経済システムで、日本では「循環経済」と訳されています。
CEでは、これまでの天然資源を消費して製品を「生産・製造」するというシステムではなく、使用済み製品をリサイクルして再生材(資源)として再び活用することにより、資源を循環させるシステムを目指しています。
CEは、現在の3Rを中心とするリサイクル型社会経済システムの延長線上にあるといえますが、その仕組みは少し異なります。
新たに投入される天然資源や使用済み製品の廃棄は基本的にはゼロとされ、製品設計段階から、使用済み製品を再び資源として循環利用することが前提とされます。
このため、製造側には、再生材を優先して積極的に使用することが求められます。
さらに、CEでは、経済活動の拡大に伴って環境負荷も増えるというこれまでの概念からの脱却が必要です。
「経済と環境のデカップリング(分離)」がCEのキーワードになっているように、経済成長しつつも、環境負荷を減らすことが可能な持続的な経済システムへの転換を進めなければなりません。
 
				
