「SAF」とは、「持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel)」を言い、木くずやサトウキビくずなどの植物原料や、飲食店などから排出される廃食用油などの有機資材から製造されます。

航空機は、これまで化石燃料であるジェット燃料を大量に使用するため、公共交通のなかでも、輸送単位当たりの二酸化炭素(CO2)の排出量(g- CO2/人・Km)が多い乗り物であり、地球温暖化対策の視点からは、航空機から排出される二酸化炭素量の削減が喫緊の課題となっています。

SAFは燃焼させるとCO2を発生しますが、原料となる植物や食用油などは、もともと大気中のCO2から生成されたバイオマスであり、全体として見れば大気中のCO2を増加させない燃料とみなすことができます。

このため、航空燃料をSAFで代替えすることにより、地球温暖化対策としてCO2の量を減らすことができるものと期待されています。

SAFの原料として注目されているのが、飲食店や一般家庭などから排出される廃食用油ですが、効率よく大量に集める必要があるため、SAFの製造事業者とともに多くの自治体が廃食油の回収に取り組んでいるところです。

航空業界では、地球温暖化対策として、水素や電気を原動力とした航空機の開発も進められており、これらの技術は将来的には期待の大きいものですが、現状の技術では大型の航空機を長距離にわたって飛行させることは難しいのが現状です。