マテリアルリサイクルとは、廃棄物を新たな製品の原材料にして、物から物へとリサイクルすることを言います。

廃プラスチックのマテリアルリサイクルでは、廃プラスチックから再生ペレット等を作り、これを原料に新たなプラスチック製品を製造します。

マテリアルリサイクルは、他のリサイクル方法(ケミカルリサイクルや熱回収)と比べてCO2の発生が少なく、環境負荷の低いリサイクル方法とされています。

しかし、現状では、我が国の廃プラスチック発生量(年間約900万トン)に対して、マテリアルリサイクルの量は20%程度にすぎず、さらにそのうち約6割は再生資材として海外に輸出され、貴重な炭素資源の国外流出となっています。

また、マテリアルリサイクルは、同じ品質レベルの製品へリサイクルする「水平リサイクル」と品質レベルが劣る製品へリサイクルする「カスケードリサイクル」に大別されます。

ペットボトルを同じペットボトルにリサイクルする「ボトルtoボトル」は水平リサイクルの典型ですが、現状では、多くのプラスチックリサイクルは、熱変性や不純物等による品質劣化のため「カスケードリサイクル」にとどまっています。

サーキュラーエコノミー(CE)への移行が急務とされる現在、製品を作る動脈産業と再生資材を作る静脈産業が互いに連携して、材料や製品の設計段階から廃棄・リサイクルまでプラスチック製品のライフサイクル全体を念頭に置いて、新たな水平リサイクルの仕組みを創出し、国内産業として成長させていくことが求められます。