当社では、廃棄物処理の現場や最新の取り組みについて理解を深めていただく機会として、
令和7年11月11日にお客様施設見学会を、続いて11月21日(金)に第5回環境セミナーを開催しました。

■ お客様施設見学会(11月11日)

施設見学会は、当社リサイクルプラント RE-BORN2000 および RE-BORN2010 にて実施しました。
当日は、プラスチックを中心とした廃棄物がどのような工程を経て処理・再資源化されているのかを、実際の現場を見学しながらご説明しました。

あわせて、リチウムイオン電池検知システム「OS LiBソーター」 の実機視察を行いました。
OS LiBソーターは、廃棄物中に混入したリチウムイオン電池の有無を検知するシステムであり、選別工程の前段階で危険物の存在を把握することで、火災・事故の未然防止につなげることを目的としています。

近年、リチウムイオン電池の混入による火災事故が全国各地で発生していることから、
見学では、実際の処理現場におけるリスクや、安全確保のための取り組みについても説明しました。
参加された皆さまには、現場の緊張感や分別の重要性を、より身近に感じていただく機会となりました。

■ 第5回環境セミナー(11月21日)

施設見学会に続き、11月21日(金)14時より、文京シビックセンター会議室にて第5回環境セミナーを開催しました。

セミナーの冒頭では、当社代表取締役社長の二木 玲子より開会の挨拶を行い、日頃のご支援への感謝とともに、本セミナーの開催趣旨や、廃棄物処理業を取り巻く現状について述べました。

続いて、当社営業担当より、リチウムイオン電池の火災・事故の発生事例と、その対策について解説しました。
スマートフォンやモバイルバッテリーなど、身近な製品に広く使われているリチウムイオン電池は利便性が高い一方で、
誤った使用や廃棄、不適切な分別により重大な事故につながる危険性があることを説明し、排出段階での注意点をお伝えしました 。

次に、当社コンプライアンス担当顧問の 立薗 邦人 より、
サスティナブルな社会の形成と廃棄物処理の役割について講演が行われました。
地球温暖化対策やサーキュラーエコノミー(循環経済)の視点から、廃棄物処理業が果たすべき役割や、企業活動とSDGsとの関係について分かりやすく解説。

さらに、当社常務執行役員の 櫻井 雅昭 より、
当社が開発を進めているマート収集運搬システム「OS Rabbit Hopper」の紹介を行いました。
AIによる最適ルート作成やリアルタイム情報共有など、収集運搬業務の効率化とCO₂排出削減を両立する仕組みについて説明しました。

セミナーの締めくくりには、当社専務執行役員の羽田 裕美子よりご参加いただいた皆さまへの御礼とともに、今後も安全対策や環境への取り組みを通じて、皆さまと連携していきたいとの挨拶があり、盛会のうちに終了しました。

当社では、施設見学会とセミナーを通じて、廃棄物処理の現場、安全対策、そして持続可能な社会に向けた取り組みについて、実例を交えながらお伝えしています。

今後も、お客様や関係者の皆さまと連携し、現場の安全性向上と資源循環の高度化に取り組んでまいります。