LCAとは、特定の製品などについて、原料の調達から素材や製品の製造、流通、消費・使用、廃棄・リサイクルに至るまで、製品の一生(Life Cycle)にわたり、生じる環境負荷を定量的に評価(Assessment)する手法です。
環境負荷をLife Cycle全体にわたって定量化することにより、環境に配慮した製品を製造したり、採用したりする際の有用なデータを得ることができます。
LCAはISO(国際標準化機構)において手法が標準化されており、実施にあたっては評価の目的を明確にするとともに、標準化された手法で客観的に評価することが重要です。
これまでの環境負荷についての評価では、製造や使用過程のみを対象とする場合が多く、その製品の一生にわたる評価としては、不十分なものも多く見受けられました。
例えば、太陽光パネルを考えた場合、製品(パネル)使用時の電力生産による優位性だけを考慮するのではなく、LCAでは、太陽電池の製造工程において、その原料となるシリコン等の精製には、大量の電力を消費し、使用後の廃棄の際にも多くのエネルギーを使うことなども評価する必要があります。
さらに、LCAでは、何を評価の指標にするかも重要です。
現在の最大の環境問題である温室効果ガス(CO2等)の排出量を指標とすることが一般的ですが、そのほか、エネルギー総使用量や水資源の消費量、さらにはオゾン層破壊物質の排出量や生態への毒性影響などが評価の指標として用いられることもあります。
また、LCAは、製品にかかわる環境負荷を評価するものであり、製品の機能やデザイン等の品質に関する評価を行うものではないことに留意する必要があります。
LCA(Life Cycle Assessment)とは
2025年08月30日
コラム