みなさんはゴリラといえば、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

体が大きく力が強いイメージでお馴染みかもしれません。しかし霊長類最強といわれるパワフルな生き物でありながら、実はストレスで下痢をしたり争い事を回避するなど、デリケートかつ繊細で平和主義な側面も持っています。今回は、そんなゴリラの特徴や生態系についてご紹介いたします。

そもそも何故ゴリラについて調べたかというと、たくさんの人にゴリラについて知ってほしいと思ったからです。私自身も最初はゴリラに対して、攻撃的な動物なのでは?という印象でした。色が黒くて表情が分からず、そのうえあの体格ですから、勝手にそう思い込んでいましたが、調べていくうちに、人間に似たようなところもあると印象が覆されました。

皆さんのイメージが、少しでも良い方に変われば良いなと思います。

ゴリラの種類
ゴリラはニシゴリラとヒガシゴリラの2種類から、さらに2つずつに分類されており、それぞれに特徴があります。ちなみに日本の動物園にいるゴリラは、すべてニシローランドゴリラです。

ニシゴリラ
・ニシローランドゴリラ
茶灰色っぽい黒色短毛、鼻の穴は丸く先が垂れ下がっている、ゴリラ全体の90%を占めている
・クロスリバーゴリラ
オス140㎏程度、生息数は250~300頭

ヒガシゴリラ
・マウンテンゴリラ
黒色長毛、楕円形の鼻の穴、オスは背中に白い毛、霊長類最大級で最強
・ヒガシローランドゴリラ
濃い色の短毛、丸い鼻の穴、オスは背中に白い毛、現在の生態は不明

ゴリラはとっても繊細?
ゴリラは厳つい外見によらず繊細です。ゴリラの知能は動物のなかでも高く、それゆえ多少の怒りやストレスは我慢することができます。しかしストレスがたまってくると、脇の下の臭いがきつくなったりお腹を壊したりしてしまいます。人間と同様、ゴリラもストレスに弱い傾向があるのです。

ゴリラは平和主義?ドラミングは威嚇行動じゃない?
胸をドンドンと叩くゴリラのドラミングを威嚇行為だと思う人も多いですが、実はドラミングは威嚇や攻撃開始のサインではありません。研究の結果、むしろ相手と戦わずに引き分けるための表現であるという説が有力と考えられており、ほかには自己主張する場合におこなっているとも考えられています。また、胸をたたく手はグーではなくパーで叩いています。これは、太鼓やタンバリンなどを叩くイメージと同じで、グーよりもパーで叩いたほうが音がよく響くからです。

日本でゴリラに会える動物園は6か所
・千葉市動物公園(千葉県)・恩賜上野動物園(東京都)・東山動植物園(愛知県)・日本モンキーセンター(愛知県)・浜松市動物園(静岡県)・京都市動物園(京都府)
(2020年10月現在、6つの動物園あわせて20頭ほど)

推しゴリラ
一度は聞いたことがある人もいるかもしれませんが、 東山動物園(愛知県/名古屋市)にいる”シャバーニ”という オスのゴリラです。
とにかくイケメンで、写真集が出版されているほどとても人気があります。3頭の子どもがいるお父さんゴリラです。
まだ私自身も直接会ったことがないので、「シャバーニファミリー」をこの目で見てみたいです。